転職を考えているけど、実際に転職活動をスタートしたらどんなスケジュールで動くの?
働きながら転職活動をするアドさん、現職を辞めてから転職活動をはじめるミクさん。ふたりのスケジュールを参考に、自分の転職スケジュールを考えてみましょう。
1.働きながら代表
アドさん(30代前半)メーカー勤務/営業職
転職理由:営業は自分の天職。いまの業界とは違う場所でキャリアアップ&年収アップを目指したい!
活動開始>>準備スタート
所要日数 <1週間程度>
これからはじまる転職活動の方向性を決めましょう。まずは2つを押さえて。
「自分の強み・アピールポイント」⇒経験、スキル、仕事の実績、成功事例など
「転職の理由・目的」⇒年収アップ、キャリアアップ、ジョブチェンジなど
転職活動が進めていくうちに、複数の会社で迷うことも。そんなとき、自分の意思を再確認するためにも、ここでしっかりと転職のブレない軸を考えておきましょう。
1ヶ月目>>応募をはじめよう
所要日数 <1~2週間>
転職活動は複数企業を並行して行うのが基本。およそ10~20社程度の応募が必要とされていますが、転職活動にはおもに<転職サイトの利用>と<転職エージェントの利用>という2つのパターンがあります。それぞれのサービスに特徴があるので、自分の状況や転職活動の方向性を見て、上手に使い分けていきましょう。
■ <ポイント>時間が無い、スケジュール調整が難しい…そんなときは転職エージェントの利用がベスト!
働きながら転職活動をするアドさんの場合、転職活動にかける時間や、スケジュール調整が難しくなってくることも。そんなときは転職エージェントの利用が効率的。応募先企業との面接の日程調整や、条件の交渉などをエージェントに任せて、合理的に転職活動を進めることが可能です。また、転職サイトを利用する場合、自分で希望の求人を探す手間がかかりますが、転職エージェントならこれまでの経験やスキル、希望をもとにして自分に合いそうな求人を紹介してくれるというメリットがあります。
2ヶ月目>>ここが正念場。面接開始!
所要日数 <応募企業数×2~3週間>
無事に複数の企業で書類選考を通過したアドさん。企業から面接が設定されはじめましたが、働きながら転職活動しているアドさんにとってここが正念場。自由に動ける時間は限られますが、せっかく企業が時間を割いて設定してくれた面接日、あとでスケジュール変更をお願いすることのないようにきちんと調整しましょう。
■ <ポイント>働きながら転職活動。印象は悪くならない? 面接はどうすればいいの?
働きながらの転職活動と辞めてからの転職活動、どちらも企業側に印象の差はほとんどありません。なるべく在職中であること、現在の仕事の状況を正直に伝えましょう。企業によっては、面接を勤務時間外や平日以外などで柔軟に対応してくれるところも。けれど、そういった企業はそれほど多くはありません。1次面接はWEB面接での対応が可能でも、最終面接は対面が原則、という場合もあります。面接の際は早退や有給休暇などをうまく使って、現職のスケジュールと折り合いをつけながら面接日を設定しましょう。
3ヶ月目>>内定
所要日数 <応募企業数×3日~1週間>
転職活動もクライマックス! ついに出た内定、入社 or 辞退を指定の期日までに回答しましょう。内定を出した企業はアドさんに「早く入社してほしい」と思っています。しかしまだ今の会社で働いているアドさんはこれから退職交渉を進めていかなくてはなりません。退職交渉や引継ぎが思うように進まず「次の会社の入社日に間に合わない…」という事態にならないよう、いまの会社の規程を調べておきましょう。
内定後>>退職・引き継ぎスタート
所要日数 <1ヶ月>
次の会社が決まったら、早速いまの会社に退職する意思を伝えましょう。一般的に退職の申し出は1カ月前としている会社が多いですが、各社によって規定の違いなどもあるので注意しましょう。退職の意思を伝えたら、業務の引き継ぎ開始! 後任者などが決まる前に、あらかじめ自分の担当業務についてマニュアルなどにまとめておくとよいでしょう。間違っても次の会社の入社日に間に合わない、なんてことが無いように、退職までの期間で最善を尽くしましょう。立つ鳥跡を濁さず、スムーズな引き継ぎが円満退職のコツです。
■ <ポイント>退職の申し出は「相談」ではなく「報告」という意思で
退職の意思を伝えると、上司から引き止められるケースもあるでしょう。せっかく次の会社が決まっているのに「同僚に迷惑をかけてしまう」「上司にはいろいろと良くしてもらったのに…」と気持ちが揺らいでしまうことも。退職の申し出は、退職の決意を報告するのだという気持ちで行うことが大切です。
2. 辞めてから代表
ミクさん(20代中頃)商社勤務/事務職
転職理由:以前の職場では人間関係に悩みが…。今度はもっと風通しのいい職場で働きたいなあ。
引き継ぎ完了・退職>>転職活動開始
所要日数 <1~2週間>
引き継ぎも終わって、晴れて退職! さて、これからどうしよう?転職活動をはじめる際、どんなやり方で進めていくのか、どんな準備をすればいいのか、意外と知らないことがたくさんあって不安になる方も多いかと思います。まずはアドさんと同じく、「自分の強み・アピールポイント」「転職の理由・目的」をじっくりと考え、ここでしっかりと転職のブレない軸を作っておきましょう。
■ <ポイント>やっぱり気になるのはお金のこと。
働きながら転職活動を行うアドさんと違って、ミクさんは離職中で収入が無い状態。生活費だけでなく、これからの転職活動にかかる費用なども余裕をもって準備しておきたいところ。3ヶ月程度の転職活動でかかる費用はおおよそ10万円といわれています。会社を辞めたあとで貰えるお金には、失業手当や、就職促進給付金、教育訓練給付金などさまざまな手当ての種類があります。まずは自分がもらえるお金や、対象になる制度がどれになるのか、ハローワークへ確認しにいきましょう。
1ヶ月目>>応募をはじめよう
所要日数 <1~2週間>
転職活動は複数企業を並行して行うのが基本。およそ10~20社程度の応募が必要とされていますが、転職活動にはおもに<転職サイトの利用>と<転職エージェントの利用>という2つのパターンがあります。それぞれのサービスに特徴があるので、自分の状況や転職活動の方向性を見て、上手に使い分けていきましょう。
■ <ポイント>双方のサービスをうまく使い分けて、可能性を広げる!
スケジュールに余裕があるなら、転職サイトと転職エージェントの両方をうまく使い分けて。転職活動はスピードと同じくらい、並行して動くことが重要。希望の求人を見つけるチャンスは、出来るだけ広げていきましょう。転職サイトを利用する場合、自分のペースで活動出来るのが大きなメリット。インターネット環境さえあれば、会員登録後の即スタートが可能。自分で条件を指定して、自由に希望の求人を探すことが出来ます。また、会員登録時のレジュメをもとに、企業からスカウトのメッセージが届くケースも。
2ヶ月目>>自由時間が最強の武器!面接スタート
所要日数 <応募企業数×1~2週間>
ミクさんの場合、すでに退職済みのため「自由に使える時間」という大きなアドバンテージがあります。企業から指定された面接日に柔軟に対応できる、企業研究や面接対策などに時間をかけられるというメリットは、転職の成功率を高くします。また、欠員募集での求人案件では、すぐに入社可能であることが歓迎されるケースもあります。転職活動における在職中と離職中の状況は、実は企業側では印象にさほど差はありません。自信をもって面接に臨みましょう。
■ <ポイント>会社を辞めた本当の理由は言わない方が良い?
面接では退職理由を問われるパターンも。現状に不安や不満を持って転職を決意する人がいることは、採用担当も十分理解しているはず。下手に面接用の理由を作る必要はありません。ただし、感情で話すのではなく、具体的・論理的に話し、前向きな意思を伝えることがポイントです。
3ヶ月目>>内定
所要日数 <応募企業数×3日~1週間>
内定が出て、転職活動もゴール間近! 指定の期日までに入社か辞退かの意思を回答しましょう。希望の会社から内定の連絡が来たミクさん、いますぐに入社の意思を伝えたいところですが…本当にそれで大丈夫?転職のゴールは内定をもらうことではなく、自分らしく働ける会社へ入社すること。「転職する理由は?」 「仕事をするうえで自分は何を大切にしたいのか?」など、譲れないポイントを再確認しましょう。
晴れて入社の意思を回答したら、並行して活動を進めていた企業への辞退なども速やかに行いましょう。
■ <ポイント>見落としていませんか? 大切な「雇用契約書」のこと
希望の会社から内定を貰うと、つい浮足立って大切なことを見逃してしまうことも。内定を貰ったらまずは「雇用契約書」の確認をしましょう。転職エージェントからもらった求人票や、応募時に見た求人情報と齟齬がないか、面接時に聞いた話と食い違う点はないかなどしっかりチェックして、こんなはずじゃなかった、なんて後悔のないように。
まとめ
「働きながら」「辞めてから」など、1人1人によって転職スケジュールは異なってきます。自身ではスケジュールを組むことが難しく、不安を解消したい場合は転職エージェントの利用を視野に入れることをお勧めします。転職エージェントでは転職のプロが1人1人にあった求人を紹介することはもちろん、転職に関する細かなお悩みのアドバイスもさせていただきます。