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TIPS
2023.02.07

そのまま使える例文付き!波風を立てない内定辞退の仕方

内定辞退の仕方

せっかく応募企業から内定をもらっても、人によっては複数の企業から内定をもらっていたり、条件面で折り合いが付かなかったり、すでに他の企業へ入社を決めていたりなど、内定を辞退する状況になることも。
もしかすると内定辞退をした企業と、今後ビジネスをしていくうえで縁があるかもしれません。
波風を立てずに内定辞退するためにはどうすればいいの? もしも本命企業以外から先に内定が出てしまったら?
そんなときに役立つ連絡の仕方、伝え方などを、例文を交えてご紹介します。

1.内定辞退は電話?メール?

正解は電話です。内定辞退などの大切な連絡は電話で行うのが礼儀です。メールで伝える場合は、先方の担当者が不在など、やむを得ない事情の場合のみにしましょう。
転職エージェントなどを利用していると、内定通知の返事はエージェント経由で行うため、エージェントへそのまま正直な気持ちを話せばOK。
自分で求人サイトなどを利用して応募した場合は、内定辞退なども自分で連絡する必要があります。

Q.辞退を申し出るのは気が引けるのですが……
A.言い出しにくいことでも「連絡しないまま」は絶対にやめましょう

企業はあなたの内定通知の返信を待っています。
あなたの返信を待つ間、採用活動を停止している場合も考えられます。採用選考で負担をかけている事情を踏まえ、内定通知から遅くても1週間以内には連絡をするように心がけましょう。
受諾の場合はそのまま伝えれば問題ありませんが、辞退を申し出る場合は一言、おわびの言葉も添えるようにしましょう。

2. 波風を立てない辞退のポイント

何事もまずは「お礼」が大切です。
内定通知に対するお礼を述べたうえで、内定辞退を伝えましょう。辞退の理由は具体的に述べる必要はありません。検討の結果辞退、という程度で問題ないでしょう。
もしも「他社の内定を受諾した」旨を伝える場合、社名までは伝えないようにしたほうが無難です。
家庭の事情や、のっぴきならない事情、やむを得ず辞退を選ぶ場合、事情を説明し、お詫びを添えて「機会があれば改めて」の気持ちを話しておきましょう。
状況が好転したときに再度応募することも考えて、先方には前向きな姿勢を伝えておくとよいでしょう。

3. そのまま使える!内定辞退の例文

<電話の場合>
電話をかけるタイミングは相手の都合を考え、出社・退社時間の間際やお昼時を避けて連絡しましょう。午前中なら10時~12時、午後なら14時~17時頃が無難です。
内定の辞退理由は「検討の結果」で構いません。
企業によっては辞退の理由を聞かれる場合もありますが、そう多くはありません。「家族との相談の結果」など無難に答えるにとどめて良いでしょう。

電話応対の例文
お世話になります。内定の通知をいただきました○○と申します。
採用担当の□□様はいらっしゃいますでしょうか?

⇒担当者応対

先日は面接のためにお時間を割いていただきありがとうございます。
大変申し上げにくいことなのですが、この度は御社よりいただきました内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
家族とも相談し、検討の結果、誠に勝手ながら辞退の決断をいたしました。

本来ならば、直接お詫びに伺うべきところですが、取り急ぎお電話でご連絡を差し上げました。 御社には大変ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。
何卒よろしくお願い申し上げます。

<メールの場合>
内定辞退は「誠意を見せる」「迅速に伝える」という観点から、電話が最も適しています。
ただし電話をしたものの担当者が不在だった場合は、メールで伝えましょう。
その際「先ほどお電話させていただきましたが、ご多忙のようでしたのでメールにて失礼いたします」と、事前に電話連絡を入れていた旨を伝えておくとベストです。

メール本文の例
【件名】
内定辞退のご連絡

【本文】
□□株式会社 □□部
□□様

お世話になっております。内定の通知をいただきました、○○です。
先ほどお電話させていただきましたが、ご多忙のようでしたので、メールにて失礼いたします。

この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
誠に恐縮なのですが、検討の結果、内定を辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。

履歴書や職務経歴書へのお目通しや、面接でのご対応など、貴重なお時間を割いてくださったにもかかわらず、このようなご連絡になりますことを大変申し訳なく感じております。

本来であれば貴社へお伺いし、直接お詫びをするべきところではございますが、メールでのご連絡となることを、何卒ご容赦いただきたくお願い申し上げます。

面接をご担当いただいた□□様をはじめ、採用に関わってくださった皆さまには、心より感謝しております。
最後になりますが、貴社の益々の発展を心よりお祈り申し上げます。

署名

番外編>>本命企業以外から先に内定が出てしまったら?

解決方法>>【受諾】はせずに【保留】で連絡
自分が第一志望にしていた企業よりも先に、第二志望以下の企業から内定が出るケースも。その場合は安易に受諾せず、しばらくの間待ってもらえるよう企業側に伝えましょう。
とはいえ、企業が保留状態で待ってくれるのはおよそ3日程度。どんなに長くても1週間前後といわれています。
実際に、どのくらい保留期間を設けてもらえるかは企業の事情により異なりますが、すぐにでも返事がほしいというのが本音でしょう。もしも保留期間が長くなってしまうようだったら、最悪内定取り消しも覚悟して交渉する必要があります。

Q.内定保留の理由を聞かれてしまいました。どう答えればいいですか?
A.素直に言う必要はナシ!「家族」を理由にしましょう


内定の保留を伝える場合は当然理由を聞かれることが大半です。正直に答える必要はないので「家族に相談してから決めたい」などと答えておけば、余計な波風を立てずに済んで良いでしょう。
「第一志望の企業からの結果が来るまで待ってほしい」などとストレートに言ってしまうと、企業としては心象が良くありません。入社意欲が低いと見なされてしまうと、こちらも内定取り消しという最悪のケースが考えられるので、理由は慎重に、適度にオブラートに包んで伝えましょう。

転職エージェントを利用している場合の内定辞退は?
転職エージェント経由で転職活動をしている場合は、企業に直接辞退の連絡をする必要はありません。担当エージェントに、メールもしくは電話で内定辞退を伝えましょう。
エージェントへ伝える場合、内定辞退の理由が給与や勤務形態など、どんなものであっても正直に話しておきましょう。
内定辞退の理由は、エージェント側からすると今後の企業選びの指標にもなる大事なポイントです。正直な気持ちを伝えることで、あなたの希望に近い求人を紹介してもらいやすくなります。

まとめ

内定辞退の外せないポイントは、企業側に不快な思いを抱かせないようにして自分の辞退の意志を伝えることです。波風を立てずに辞退できるよう、誠意をもって内定辞退の連絡を入れるよう心がけましょう。