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転職お役立ち情報

TIPS
2023.02.10

内定をもらったら ~入社までにやっておくこと~

転職活動もクライマックス!希望している採用企業から内定が出たら、ほっとしますよね。しかし、転職活動は内定をもらって終わりではありません。後々トラブルにならないためにも、「入社するまでが転職活動」ということを頭において、気を抜かずにいきましょう。 転職先へスムーズに入社するために、今回は、内定が決まってから新しい会社へ入社するまでの流れをご説明します。
入社にあたっての手続きなども多いので、不備のないよう内定後の流れをあらかじめ把握しておきましょう。

1. 内定通知連絡への対応

 電話やメール、文書で内定の通知を受け取ったら、内容を確認し、可能な限り早めに人事担当者に入社するかどうかの返事をしましょう。
 内定通知のあった会社が第一志望であれば問題ありませんが、それ以外の場合は返答の仕方に注意が必要です。他の会社も受けていて即答できない場合は、回答期限を確認します。もし回答期限が設けられていなかったら「○日までに必ずお返事します」と伝えましょう。
 他に受けている企業の話はあまりお勧めできませんが、既に面接時などに他社の選考状況を伝えている場合は、きちんとその旨を伝えて、いつまでに回答するかを伝えればよいでしょう。失礼のないように理由を伝え、人事担当者に検討してもらえば問題ありません。
<Point> こまかな労働条件はこの時点では伝えられないケースもあります。困った事態にならないために、条件は必ず確認しておきましょう。伝え方のポイントとしてまず「内定ありがとうございます」とお礼を述べた後「労働条件詳細を文書かメールでいただくことは可能でしょうか」と伝えましょう。

2. 労働条件の再確認

 雇用契約を結ぶ前に、求人情報や面接時に提示されていた条件と、実際の条件が異なっていないかどうか、労働条件を書面で確認しましょう。雇用形態、給与、勤務時間、休日、就業場所などは、労働基準法で書面で明示することが義務づけられています。また、試用期間が設けられている場合は、期間中の待遇に関してきちんと確認しておきましょう。
 入社後、内定通知時に提示されていた条件や待遇と違った場合、企業側に訴えるときの証拠になるので、必ず書面で貰うようにしましょう。
<Point> 雇用契約を結んでから内定を辞退してしまうと、契約違反として賠償を請求される場合もあります。「雇用契約の締結=労働契約の成立」ということを念頭に、しっかりと条件を確認し、契約を結ぶようにしましょう。

3. 入社日・退社日を決める

<入社日>
面接時に入社可能時期についてやり取りをしていた場合、内定通知の時点で入社日が決まっていることがあります。内定通知のあとで調整することも可能ですが、なるべく面接時に伝えた入社可能時期と大きく変わることのないようにしましょう。
<退社日>
勤務中の場合は現在の職場の上司との相談になります。
可能であれば、入社日の前日に退職日を設定できるとよいでしょう。退社日と新しい職場での入社日までの間が空くと、国民健康保険や年金の手続きが必要になってきます。
退社日が決定したら、引継ぎのスケジュール調整をしましょう。
<Point> 失業手当を受給している場合
すでに会社を辞めていて、失業保険の受給中に就職が決まると、「再就職手当」がもらえます。
「再就職手当」は、失業中の方の早期再就職を促進するための制度で「給付日数の3分の1以上」を残して再就職した場合に、一時金として支給されます。
再就職手当の受給条件に当てはまるかどうかを、ハローワークに就職の申告をした時に確認し、これまでの失業期間の認定を受けましょう。

4. 入社に必要な書類の準備・退社時の返却物

入社日が決まったら、企業の人事担当者から入社手続きに必要な書類を指示されます。なかには取得に時間がかかる書類などもあるので、スケジュールを調整して入社までにしっかりと準備しておきましょう。
<基本的に提出が必要な書類>
  • 国民年金もしくは厚生年金手帳
  • 雇用保険被保険者証
  • 源泉徴収票
  • 給与振込先届出書
  • 健康保険被扶養者異動届(扶養家族がいる人のみ)
  • 扶養控除等申告書
<転職先によって提出が必要になる書類>
  • 健康診断書
  • 免許や資格の証明書
  • 雇用契約書
  • 卒業証明書
  • 入社承諾書 など
また、退社時に会社へ返却が必要なものもあるので、担当部署へ確認して抜け漏れのないように注意しましょう。
返却が必要なものについては、企業によって異なりますが、主に下記のものが挙げられます。
<退社時に返却が必要なもの>
  • 健康保険被保険者証
  • 社員証またはセキュリティカード
  • 社章または身分証明書
  • 名刺
  • 制服やパソコンなど会社から支給された備品
  • ロッカーやデスクの鍵

5. 入社日に向けて

<既に退職している場合>
内定企業の意向に合わせてすぐに入社することが可能かと思われます。
必要書類の不備が無いかなど十分にチェックして、入社日に備えましょう。
<在職中の場合>
内定承諾から入社日まで期間があいてしまう、定期的に企業へ連絡を入れるようにしましょう。書類の準備や手続き以外では、入社予定日に合わせて、必ず期間内に引き継ぎを終わらせるようにスケジュール調整をしましょう。次の会社が決まってるとはいえ、退職する会社では抜かりなく仕事をして、円満な退社を目指しましょう。
<Point> 知識を身につけて入社後に備えましょう
入社日も決まり、必要な書類なども準備し終えて一安心!とはいえ、何もせずに入社日まで過ごすと、初出社時に余計な焦りや不安が出てくることも。
入社後に備えて、新しい企業に関する最低限の業界・職種知識を身につけておきましょう。特に中途採用が多い企業へ転職する際や、別業界・別職種から転職する際には、しっかりと事前学習をしておくことをおすすめします。